為先会とは若手浄土宗僧侶を中心に活動している会です。会の名は法然上人の『選択集』冒頭にある「念仏を先と為す」を由来とし、"とにかく先ずお念仏しよう"というシンプルな思いで会を立ち上げました。
月に1度、2時間のお念仏を約20名が集い共に精進しています。平成19年2月より活動を開始して、今まで50以上の寺院で別時念仏を勤めてまいりました。また、路上生活者におにぎりを配る活動をしている「ひとさじの会」と協働して、社会慈業の活動も行っています。
「どちらへお出かけですか?」
家を出るとご近所さんにお会いし、ご挨拶がてら尋ねられました。
「ちょっと買い物へ」「仕事で大阪へ」と。
だれでも答えられる質問です。しかし、もしこう尋ねられたらどうでしょう?
「あなたの人生、どちらへお出かけですか?」
この問いに何と返答されますか?
「・・・・・・?」
現代日本で生きる私達は物質的には充実していますが、精神的に「不安」や「むなしさ」が影のようにつきまとい離れてくれません。それにたいして何か物で、アルコールで、レジャーでとごまかしながら、その場しのぎの対応をしているのが、今の私達の生活のように思えてなりません。この不安やむなしさの根源は「あなたの人生、どちらへお出かけですか?」という問いの未回答からきているのではないでしょうか。この答えを導きだし、先の分からない「不安」から行き先のさだまった「安心」の生活へと変わっていくのが実はお念仏なんです。
お念仏を沢山お称えしたある方がこう歌っています。
「たましいのゆきさきここときわめおき うきよのことはやなぎなりけり」
私の行き先はしっかり定まりましたので、この世でおこる楽しきことも辛きことも柳のように風にまかせていきていけるようになりました。そんな信仰告白の歌です。
今これを読んで下さっているあなた。人生の答えを出すためにお念仏をお称えしてみませんか。その答えを理屈ではなく、先ずお念仏をお称えしてみて模索していく。そのような意味の「為先」という法然上人の言葉を頂いて、この会を「為先会」と名付けました。
普段出せないような大きな声で思いっきり仏さまの名前を「南無阿弥陀仏」とお称えする。信仰の「し」の字もわからない私達でさえ、なんとなく、すっきりして「よし!さらに精進して生きて行こう!」との思いが自ずと湧いてまいります。
興味のある方はどうぞお念仏会にご参加下さいませ。はじめての方は不安でしょうから、こちら為先会のメンバーが丁寧に対応させていただきます。為先会には、ひとさじの会の会員も多く所属していますのでご安心ください。どうぞ足をお運び下さいませ。合掌
・日時:月に一回、夕方頃に行います
※facebookページに次回の予定があります
・場所:光照院(〒111-0022東京都台東区清川1-8-11)
・格好:普段着で大丈夫です(お持ちでしたら輪袈裟、お数珠もどうぞ)
・内容:お念仏を1時間半ほどお称えすることで、阿弥陀さまと向き合います
※正座が辛い方は足を崩してかまいません
・参加:申し込みは、facebookページのm.me/isenkai33からお願いいたします