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為先会の活動  ·  2011/04/26

◇為先会感想(文:竹内隼人)

 どうにか痛みを耐え切った後の清々しい笑顔の集合写真
どうにか痛みを耐え切った後の清々しい笑顔の集合写真

 

穏やかな春の日の夕方、初めて間近に見る異様な存在感のスカイツリーに圧倒されながら

錦糸町のお寺さまに伺いました。

 

居間には僧衣姿の若いお坊さんたちが3名。一般参加者は私を含め4~5名。

 

お茶と美味しい大福をいただき、笑顔や冗談も飛び交う。

 

「修行」に臨まんと少し緊張してきた私は足元をすくわれたように気楽に腰を落としていた。

 

声がかかり、本堂へ。

 

中では既にお念仏が始まっていて、うながされるまま一番前の席に正座。

 

堂内は窓から射す光とお仏壇のろうそくの灯火だけで薄暗く、大きなお仏壇とその真ん中で金色に輝く阿弥陀様が透き通るようにくっきりと見える。

 

清らかな空気に包まれているような感覚。

 

何もわからぬまま、とにかく手を合わせて「南無阿弥陀仏」と何度も口にしてみる。

 

この状態で何時間続くのかわからない。ただただ目を瞑ったり、時おり阿弥陀様を見たりしながらひたすら称え続ける。

 

初めは10人弱だったお念仏の声もいつのまにか堂内に人が増え、気づいた頃には大きなお念仏の波が自分の背中から阿弥陀様のほうへ流れていく。

 

声を出し、息が切れ、息継ぎをしてはまた南無阿弥陀仏の波に戻っていく。まるでサーファーのような気分で波の流れをうかがっていた。

 

お念仏を称えている間、何を考えてよいのかわからない。

 

初めは真面目に被災地への祈りを届けようと試みてみたり、お迎えした仏様がもしこの堂内におられるのなら、なんとかその気配だけでも察知できないものかと気を配ってみたり。

 

あれこれと考えていたが、そのうち集中力が切れ、「そういえば小さい頃、志村けんがテレビで『なんまいだ~』って言ってたけど何回も言ってると本当にそうやって聞こえるなぁ」なんて、どうでもいいことが頭をよぎった。

 

こうなってしまってはもうだめ。その後は、とりとめもない様々な雑念が次々と頭に浮かんでは消えていった。

 

後でお坊さんが、「それは雑念を吐き出して“デトックス”しているようなものなんだよ」と教えてくれた。

 

どれだけ時間が経ったのかは相変わらずわからないが、さきほど気づいた足の痛みは最早見過ごせないほど深刻な訴えを続けていた。

 

「あと何分で終わるのか」その一念だけが頭を支配した。

 

お尻の重力をずらしてみたり、合掌をほどいて足をつねってみたり、痺れを緩和させようとモジモジしている方に気をとられ、口をつくお念仏は最早大胆にブロークン。

 

「南無阿弥陀仏」が→「なみだぶだぶ」→「なむアブダビ」などと変化し、仏教とイスラム国がコラボしてしまう始末。

 

すると、耳元でそっと「足を崩していただいても結構ですよ」と優しい声。

 

人生初、まさに正真正銘の「地獄に仏」体験。急いで足を解き、血液が一気にほとばしっていく快感を味わう。

 

後で伺うと、「お念仏に集中できなくなるようなら、足を崩したり椅子に座ってもよい」とのことでした。

 

木魚をたたく音が次第にゆっくりとなり、お念仏の声もそれに合わせて終わりに向かっていく。

 

終わった時には辺りもすっかり暗くなっていた。

 

声を出し続けて疲れたけれども、長距離走を走り終えたときのような達成感はない。しかし、ふと気づくとどこか心の中が掃除されたような清清しさを感じたのはお寺を出て日常の世界に戻る時だった。

 

どのような心持ちでお念仏に臨むのか、何を考え、何を望み、何を求めるのか、いまだによくわからない。或いは、人それぞれ、またその時々なのかもしれない。

 

しかし、あの清浄な空気、凛として優しさに満ち溢れたお坊さんたちのお言葉、そして最後に感じた心の清清しさを求めて私はまたこのプチ修行に参加したいと思う。「お念仏とは何か」その端緒だけでもつかみとれるまで。

 

食事会では、打って変わってきさくなお坊さんたちと色々なお話をさせていただきました。

とても楽しい夜でした。本当にありがとうございました。

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