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コラム  ·  2011/05/19

◇「春の宴・円・縁in石巻♪ -全国青少年教化協議会&ひとさじの会-報告日記≪後半≫」 (文:ちーちゃん)

おいしい夕食のため材料をひたすら刻む、刻む、刻む・・・
おいしい夕食のため材料をひたすら刻む、刻む、刻む・・・
お坊さんによる楽しい大道芸のパフォーマンス
お坊さんによる楽しい大道芸のパフォーマンス
 避難所の方々の心に染み渡る佳曲「浜辺の歌」を・・・
避難所の方々の心に染み渡る佳曲「浜辺の歌」を・・・

5月19日(木)

正午過ぎ。

洞源院さまへと向かいます。

高台にあるお寺は、一時期200人以上の方々の避難所になっていたとのこと。

お檀家さん、お檀家さん以外の方、

両者の区別なく、自治をつくって避難所生活を送られています。

 

まずは、ご住職さまに、現状をお話いただきました。

自治体からの支援はほとんどなく、

支援の内訳は、NPOが2~3割、他のお寺から7割。

ほぼお寺のネットワークに頼っている状況です。

 

「洞源院は比較的恵まれているって言われるけど、

 生野菜と肉類はないし、食べちゃえば、また必要になる。

 恵まれてるから支援をやめる、こういうことになってしまうと…」

 

ご住職さまの切実な言葉が、飛び込んできます。

 

また、ある男性の方は、笑いながら、

「水が出ないのに、地震直後に即席めんを送られてきても、ねぇ」

おっしゃる通りです。

 

自分も、地震直後に即席めんやそうめんを、必死に集めていました。

「支援」は適切かつ継続的に行われないと、「支援」にならない。

ごく当たり前のことなのですが、その難しさ。

 

さて、14時半頃。

チョコレート・フォンデュと、夕飯の炊き出しの準備です。

夕飯のメニューは、

 ・ビーフストロガノフ(ワインで煮込む本格派、ライス&バターライスの2色ご飯で)

 ・コンソメスープ(新鮮パセリのみじん切り入り)

 ・野菜サラダ(レタス、ブロッコリー、プチトマト)

 ・メロン

なんとも豪華!

 

お寺の炊事場をお借りして、材料を刻む、刻む、刻む…。

なかなか終りません。

同時並行で、本堂にて大道芸のパフォーマンスとお歌のコンサートも始まります。

私は記録係として、本堂に足を運びます。

歌の一つにあった「浜辺の歌」。

 

「あした浜辺をさまよえば/昔のことぞ忍ばるる」

「寄する波よ/かえす波よ」

避難所の方々の、歌詞を口ずさむ声、涙を拭う手、鼻をすする音・・・

 

3月11日。

津波は、どれほどのものを呑み込んでいったのでしょうか。

大切な人も、家も、かけがえのない思い出も。

 

ビデオをまわしながら、自分も頭を少しタイムスリップさせていました。

…とそこへ、炊事場から「手伝ってください」との声が。

慌てて炊事場に向かいます。

 

時計は17時過ぎ。

いつもは避難所の方々、ご夕食を召し上がっている時間です。

食事の提供時間が大幅に遅れてしまうと、

お風呂に行く時間が決まっているので、

みなさんの、その後の生活リズムが狂ってしまうことになります。

 

焦りながら、野菜サラダを盛り付けていると、

「お手伝いしましょうか?」

お母さんたちが、みかねてお声をかけて下さいました。

普段お忙しいお母さんたちに少しでもくつろいでいただけたら、

と、夕食の炊き出しを行ったのですが…

結局お手伝いいただいたこと、

本当に申し訳なく、また大変ありがたく感じています。

 

普段より1時間ほど遅れての夕飯になってしまいました。

反省です。

また、たくさん食べていただきたいとの思いから、

食事を均一の量で盛りすぎたことも、大いに反省です。

お母さんたちから、「こどもたちも同じ量!?」と驚かれました。

 

18時過ぎ。

後片付けをしていると、お母さんからの情報で、

炊き出しで使用する、使い捨ての紙皿、紙コップ、紙お椀、

が不足しているとのこと。

余った材料とともに、余った紙食器類も、ご寄付させていただきました。

 

19時頃。

なんと!

別れ際、みなさま外にいらしていただき、

お歌を歌って、お別れのご挨拶をしてくださいました。

しばらく車のなかで、ジーンとなりながら、夜の高速を車は走ります。

 

2日間、異なる避難所にうかがわせていただき、

ハプニング・反省点、本当に細かいことを言えばキリがありません。

何度も言われていることですが、避難所ごとのニーズの多様性。

適切に、かつ継続的に必要な「支援」をさせていただくためにも、

ご縁づくりの尊さを感じさせられました。

 

そして、改めて自分に問いかけた「支援者」「非支援者」の関係性。

そこには上も下も、両者を隔てる壁もあってはならないということ。

「支援」させていただくうちに、こちらが学びの「支援」をいただく。

これは、ふだんのひとさじの会の活動にて、

会のメンバーが常々感じていることでもあります。

 

今後とも、被災地、被災された方々とのご縁を切らさず、

お手伝いさせていただければと思います。

     
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