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参加者の声(ボランティア)  ·  2011/09/05

◇どこに行けばいいのか(文:浅沼太郎)

総勢40名ほどの参加者がありました
総勢40名ほどの参加者がありました
暗がりの中、そっとお渡しします
暗がりの中、そっとお渡しします

 

初めて炊き出しに参加させて頂きました。

 

印象に残った場面があります。

 

夜から歩き始めて2時間ほど、駅近くのアーケード商店街に着きました。

 

小雨が降り出す中、おじさんたちは小走りに移動しています。「ここから出るように」との放送が流れていたのです。

 

そこでじっと座っている方に、おにぎりをお渡ししました。

 

途方に暮れたように「どこに行けばいいっていうんだ? なあ?」と言われ、私は黙ってうなずくしかありませんでした。

 

その日に会った方々の様子を思い出します。ぐったりと眠る人、陽気に話しかける人、深々と頭を下げる人…。

 

これまでのその人の時間を想像します。

 

かつての日雇い仕事が無くなり、社会構造が変わっていく中で、いま路上での生活があるのだろうか。おじさんたちの顔には「これまで」が刻まれているように感じました。

 

「どこに行けばいい?」という言葉に、社会の変化と居場所の無さを突きつけられた思いでした。

 

その結果を担った人たちの「いま」に会うこと、話すこと、すぐに解決が見いだせなくても留まること。おにぎりを配る活動には、そんな厳しさがありました。

 

寺院へ寄付されたお米に、これまでの日常で意識しなかった「つながり」も感じました。

 

目の前に見えるものは、ゴザ、リヤカー、アルミ缶の詰まった袋。おじさんたちには、色んなことがあったのだろうと思うけど、そんなことを他人に詮索してほしくもないかもしれません。

 

正直に言えば、私には何も見なかったことにしたい気持ちが隠れています。

 

お決まりの議論で逃げればこれ以上考えなくて済むでしょう(例えば、目先の手伝いをしてもダメで社会的な対応が必要だ、とか)。

 

でも同じ社会にいる自分だって、どこに行けばいいのだろう。そんな問いかけから逃れることは難しくなってしまいました。

 

下支えを担ったおじさんたちの居場所があやういのは、自分の問題でもあるからです。

 

そこから目を背けないで留まるために、向き合うエネルギーを充電してから参加させて頂きたいと思います。有難うございました。  

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