この度、ご縁をいただいて初めて参加させていただきました。
数日前、息子から『子どもに「ホームレス」をどう伝えるか』(生田武志・北村年子両氏著)を渡され、読ませていただいた時、長年学校教育現場に携わった一人として、少なからず衝撃を覚えました。
「偏見があった・・・」と実感。是非、ホームレスの方々とふれ合いを持ちたいと思い参加いたしました。
光照院様に集まってくる方々は、炊き出し一つとっても、やらされているのではなく、自ら進んで行動されていました。戸惑いながらも、私も何とかご一緒することが出来ました。
そして、おにぎりと薬を持っての夜回りは、何班に分かれて実施され、私は、代表者の吉水上人と現地参加の方を含め5人で上野班として、上野駅・上野公園周辺を担当させていただきました。
「こんばんは・・・。ひとさじの会です。おにぎりを持ってきました。いかがですか・・・。どこかお加減の悪いところはないですか・・・。」
同じ目線になるようしゃがみこんで言葉をかけました。今まで生徒相手に上から目線で接してきた私にとって、緊張の第一声でした。
多くのホームレスの方々は、ひとさじの会のおにぎり配りを待ち望んでいたかのように喜んでいただきました。
中には「風邪薬をくれないか・・・。胃腸薬がほしいよ・・・。」と積極的に要求する方もおり(他の班では歯ブラシ・カミソリの要求もあったようで)、また相談事を一生懸命話す方など、ひとさじの会とホームレスの方々との長年培った「信頼関係」を垣間見ることが出来ました。
私は部活指導(剣道)で、常々「求めるもの来たれ!」と言い続けてきました。このひとさじの会の活動に参加される多くの方々は、当に、自ら求めて活動されているな・・・と感じました。
これも偏に、この会をまとめ、導かれている吉水上人あってのものなのだと、頭が下がる思いで帰路につきました。よい経験をさせていただき、有難うございました。そして、皆様ご苦労様でした。合掌