新年早々の炊き出し夜回りは、大変澄んだ空のもとで行われました。
いつもの通りに14時半頃からお寺にボランティアのみなさまが集まりはじめ、手慣れた手つきでお米をとぐ人、おにぎりをむすぶ作業台を用意する人、配布する薬をつめる人等、それぞれができる作業を手際よく進めます。
作業の合間、ある人が「今日、100回目の炊き出しなんですよね。すごいなぁ」というと、それを隣で聞いていた人が「いつも通りにやらなくちゃね」と応えていました。
そうなんです。活動が100回目だからといって、わたしたちがお祭り騒ぎをすることなど、路上のおじさんたちは望んでいません。
むしろ、いつもと同じように会いに行き、おにぎりをお渡しさせていただくことが大切なのだと思うのです。
この日もおじさん達のもとをたずね歩く約束の時間までに、ただひたすらおにぎりを作ることを心がけたのでした。
わたしは「100回目の炊き出し夜回りなんだから、何かパッとしたことをしようよ!」という反応がボランティアの誰かから出るのではないかと予想しておりました。
でも、そんな予想に反し、みなさんシンプルに「いつもと同じ」活動を「いつもと同じく」丁寧にしてくださったのです。それが本当にありがたく感じられました。
次回は101回目。
これまで活動を続けてこられた感謝の心をかたちにすべく、おじさん達へあたたかいお味噌汁の配食をスタートしたいと思います。
次の100回を終えた時、このお味噌汁配食が「いつもと同じ」活動となるようにしたいものです。
みなさま、今後もご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
最後にいつもと同じく手を合わせ、如来さまの慈光が苦しみ悩むすべての人をあまねく照らし、救い導き給うことを心よりお祈りいたします。
合掌 南無阿弥陀佛