非常に貴重な体験をさせて頂いたと思っています。
今回は、私は配食をするおにぎり作りから参加させて頂きました。なかなか楽にはいかない作業で、全て作り終わる頃には額が汗ばんでいたのを覚えています。
そしてその後、実際に町を歩き配食を行ったのですが、そこでの光景に大変な衝撃を受けました。商店街の左右の道端に、野宿をされている方が何人も何人もいました。
あぁこれが今の日本の現実なのかと、ひとたび目を向けてみれば、こんなにも厳しい環境で耐え忍んでいる人たちがこれほどたくさんいるのかと、とてもショックでした。
そうやって落ち込んでいたのですが、それを忘れさせてくれたのが、野宿をされている方々の笑顔でした。
おにぎりを渡すと、ほとんどの方が「ありがとう」と笑顔で言って下さいました。
私は、学校や親などから「ホームレスは怖いから、近付いてはいけない」と、野犬か何かのように教わった記憶があります。
しかし実際には、感謝の気持ちを忘れないただのおじさんがいるだけでした。
「ホームレスだから」と、それだけでバリアを張ってしまうことがどれほど勘違いなことかということに気付かされました。
「触らぬ神に祟りなし」と言いますが、触らずに決めつけてしまうことの怖さを改めて実感しました。
活動を終えた帰り道、あまったおにぎりを頂いたので、それを食べていました。疲れてお腹が空いていたので、そのおにぎりがとても美味しく感じられました。
食べているうちに、先ほどおにぎりを配った人たちは、自分以上にこのおにぎりの美味しさを噛みしめながら食べているのかなと思うと、この活動にまた参加したいという思いが湧いてきました。
最初は不安もありましたが、参加されている他の方々も気さくで明るい方ばかりで、不安も次第に薄れていきました。言い方は少しおかしいかもしれませんが、とても楽しく配食を行っていくことができました。
ありがとうございました。ぜひできるだけ継続してこの活動に参加していきたいと思います。よろしくお願い致します。